着物の補修&修復

祖母の色打掛をご自身の結婚式に羽織りたい。

丁寧に洗い汚れを落とし破れているところは裏地を当ててかけつぎといわれる特殊な縫い方でつなぎました。

Before
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After
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コメント

兵庫県Hさまより 祖母の色打掛をご自身の結婚式に羽織りたい。

色打掛直りました。
丁寧に洗い汚れを落とし破れているところは裏地を当ててかけつぎといわれる
特殊な縫い方でつなぎました。
あれだけ大きく破れているとどうしてもあとが少し残ります。そこでその上に
金彩加工することでカバーしました。
又刺繍のはがれもたくさんありました。それらも直しました。
しかし身丈、袖丈、袖幅は残念ながら広げることは出来ませんでした。
少し小さくて身に会わないと思いますがおばぁさまのお喜びになられることで
十分納得してもらえるのではないでしょうか。
生地自体が非常に痛んでいます。すこしひっぱっても破れてしまう状態です。
くれぐれも丁寧に扱ってくださるようにお願いします。ご使用の後も大事に保管して
年二、三回は風を入れてやってください。たんすを開くだけでもいいのです。

 

●工程
1、洗い
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2、かけつぎ
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3、刺繍直し
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3、刺繍直し
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4、金彩加工
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5、仕上げ
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6、仕立て直し
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かなり古いものであちこち痛みがありましたが何とか羽織れる状態にできました。