着物染め直し・着物染め替え

お母さんの振袖を染め直し娘さんへ

お母さんの振袖を染め直し娘さんへ
柄は個性の強い紺色の地色に負けない華やかさを出すため、金彩加工を随所に施しました。この振袖は「雲取りに割付」と言う古典柄ですが、
大勢の娘さんの中では非常にシンプルな柄で新鮮な感じがした。と喜んでいただけました。

Before
振袖染め直し
お母さんの振袖染め直す前
After
振袖染め直し
振袖染め直し娘さんの寸法で仕立て直し
コメント

1980年代の振袖です。お母さんが結婚式のお色直しに着た振袖を、お嬢さんの振袖に
蘇らせたいというご希望でした。
20から30年前の振袖に多かった白っぽい地色を、紺地の地色で今風に。柄は個性の強い
紺色の地色に負けない華やかさを出すため、金彩加工を随所に施しました。
また完全にしみが落ちないとき、しみの上に柄を追加してしみを隠すという手段としても金彩を
施しています。
今風のゴージャスな振袖に生まれ変わりました。この振袖は「雲取りに割付」と言う古典柄ですが、
大勢の娘さんの中では非常にシンプルな柄で新鮮な感じがした。と喜んでいただけました。
生地が上質なので地色にも深みが出ました。

 

● 工程

1、トキハヌイ(着物をほどいて反物にする
2、洗い張り
3、防水落とし
4、シミ汚れ落とし
5、金はがし
6、柄伏せ
7、地染め
8、蒸し水元
9、金彩加工
10、縫い
現在手頃な価格のきものの多くは外国で製造されています。1990年代以前のきものは100%
国産のため、生地、染め、縫製、柄ともに、現在新しく製造販売されているものよりも、品質の高い
仕事が施されています。お母さんの振袖は、現在手頃な価格で買える新しいきものより上質です。
たくさんの振袖が並ぶ成人式や卒業式では、上質の振袖はひとめ見て差が出ます。
ぜひお母さんの若い頃の振袖を活用されることをおすすめします。